ネットワーク展開している賃貸不動産業者で、物件を探すときのコツ
2020/04/26
フリーランスが軌道に乗り傲慢だった頃なので、文面が偉そうでごめんなさい。。
こんな時代もあったねとしみじみできるので、修正せず残しておきます。
2015年9月~10月にかけて、東京都大田区から杉並区へ引っ越すための賃貸物件を探し、11月に引越しを実行した。
今回物件探しを依頼したのは、関東首都圏でネットワークを持つタウンハウジング。
しかし東京で賃貸物件を探す場合に限らず、全国のどこで探すときにも参考になるはず。
目次
- 仲介会社への訪問は金曜日を避ける
- 希望条件を具体的に提示する
- 妥協点を2つ以上作ると引っ越す意味がなくなる
- 明確に意思表示をして舐められないように
- ご近所さんでも高齢者の情報は参考にならない
- 仲介会社も管理会社も、物件内容を大して把握していない
- 時間をかけて探しても、理想の物件は見つからない
- 契約更新前の場合、最低でも3ヶ月前から探し始める
- 所得証明できる書類を保存しておく
- おおよそ必要となる契約料金
- Google Keepでチェックリストを作成
- インターネット回線の申し込みは物件契約後すぐに
- 「住めば都」は嘘
仲介会社への訪問は金曜日を避ける
大抵の仲介会社は金曜日営業しているが、大抵の管理会社は土・日・祝日がお休み。
- 仲介会社 →水曜日が定休
- 管理会社 →土・日・祝日が定休
また基本的には、仲介会社 = 管理会社 ではない。(例外あり)
従って、金曜日に仲介会社へ訪問して「明日以降に設備などを確認しますね」となると、土・日は管理会社と連絡が取れず、週明け月曜日から確認してもらうことになる。
さらに月曜日が祝日の場合は火曜日からの確認になってしまい、3連休の間に希望物件を誰かに申し込まれてしまう可能性が高くなる。
というわけで仲介会社への訪問は金曜日を避け、下記のいずれかを選ぶのがベター。
平日の月曜日/ 火曜日/ 木曜日
※水曜日は仲介会社が定休日
※土・日・祝日は混み合う可能性がとても高い
希望条件を具体的に提示する
「この条件はダメだろうな…」などと遠慮していると、逆に仲介会社のスタッフさんも困ってしまう。
また「お任せします」と言う人ほど、「これは嫌だ」と態度を変えることは往々にあるので、最初の時点で条件を具体的に提示することが重要だ。
私の場合は、
- Webサイト制作に必要な高速インターネット回線
これが最優先であると初対面のときに伝えた。
2015年現在で、東京都内でも光回線を提供していないマンションやプロバイダは当たり前のように存在するので、「私にとっては死活問題です」と語気を強めて伝えておいた。
他に細かいところでは、
- 最低6畳ある四角い部屋
- 仕事中に音楽を流すため防音性が高いこと
- 自炊をするため、そこそこ広めの台所があること
- トイレと洗面台が独立していること
- サミットストアが近所にあること
- 最寄駅から徒歩10分圏内
こんな感じで伝えた。
「部屋はそこそこ広くて~、コンビニも近くて~」みたいな態度でいると、足元を見られるので要注意。言葉を選ばずに言えば、ゴミ物件を契約させられるハメになる。
妥協点を2つ以上作ると引っ越す意味がなくなる
上記の希望条件で「サミットストアが近所にあること」は、今回妥協して切り捨てた。そのせいで近所のスーパーはどれも肌に合わない…。
これだけでもわりと後悔しているので、もう1つ妥協点があったなら、またすぐ引越したいと思っていただろう。
「これじゃあ引越した意味なかったよ!」とならないよう要注意。
明確に意思表示をして舐められないように
初めて訪問した日に条件をあれやこれやと伝えた後、「すぐに連絡いたします」と言ったにも関わらず、1週間以上経過しても連絡をくれないことがあった。
そのため、
1週間以上経過していますが連絡を頂けませんね。私は暇ではありませんので、他の仲介会社さんを探します。この度はありがとうございました
とメールを送信すると、直後に「大変申し訳ございませんでした」と謝罪電話があった。
それからは私への態度が変わったのか、テキパキと対応してくれるようになり、滞り無く物件探しは進んでいった。
「俺は意志の強い面倒な客だぞ」と態度を示して、舐められないようにしておくのが肝心。控え目でいても良いことは何もない。
ご近所さんでも高齢者の情報は参考にならない
物件の内見を申し込んだ当日、スタッフさんが到着するより30分ほど早く到着したので、たまたま歩いていた70代とおぼしき女性に尋ねてみた。
「引越しをしようかと下見に来ました。ここら辺にスーパーはありますか?」
「あぁ、そこ右折して歩いていくとね、何とかバリューってのがあってね、えーっと…」
「トップバリュ? イオンのことですか?」
「…だったかなぁ」
「ジャスコ?」
「…うーん、忘れちゃった(苦笑)」
実際に行ってみると、イオンではなく「スーパーバリュー」だった…。
その方も普段利用していると言っているのに、店の名前すら定かではない。
一般社会から隔絶されて暮らしていると、こんな風になってしまうのだろう。
可能であるなら内見物件の住民に質問して、周辺環境についてリアルな声を聞きたい。
よっぽど不審者のようでなければ、親切に教えてくれる。
近所の人に話を聞くなら、なるべく高齢者は避けた方がいい。
仲介会社も管理会社も、物件内容を大して把握していない
オフィスで検索してもらいながら、印刷した紙を見せてもらっているときに、疑問に思ったことはすぐに質問していた。
近所のスーパーはどのお店か、防音性は高いか、ベランダは広いか、部屋は四角いかなどなど。
しかしろくな回答は得られなかったので、「あぁ、ネットワーク展開している仲介会社は、取り扱い物件が多すぎて一々把握してないのか」と気づいた。地元密着の不動産屋さんだと、ここら辺違ってくるのだろうか?
今回特に驚いたのは、インターネット回線について仲介会社も管理会社も全く把握していないこと。
- マンションがインターネット回線に対応しているのか
- 手持ちのルータは使えるか
- 通信速度はどのくらいか
- 夜間などは速度に遅延が発生するか
- どこのプロバイダに申し込むのか
これらのことについて、何一つ満足な回答を得ることはできなかった。
このご時世で重要インフラとなっているインターネット回線について、なーんにも把握していないというのは、一体どういうこと…?
時間をかけて探しても、理想の物件は見つからない
今回は少し時間に余裕があったので、物件を50件近くも提示してもらうことができた。
なのに、「是非これに申し込みたい!」と思えるような物件は1つもなく、「ここならまぁ十分かな」というような感触で今の物件に決めた。
結局時間があろうがなかろうが、理想の物件に引越したければ、それに見合う経済力を手に入れるしかないことを実感。
現実は厳しい…。
契約更新前の場合、最低でも3ヶ月前から探し始める
引越しをするきは、「もうちょいで更新かぁ。この機会に引っ越すかな」と更新前になって気持ちが動くことが多い。
従って、引越し先を探すのは最低でも3ヶ月前から始めなければ色々としんどくなる。これでもし審査に落ちてしまったら、更新料を無駄に払うことに。
ちなみに審査期間は、おおよそ平日2週間分かかった。
このことも考慮して、時間をたっぷり用意しつつ余裕をもって臨みたい。
所得証明できる書類を保存しておく
入居審査には、所得を証明する場合が多い。※必ずではない。
- 1年以内の源泉徴収票
- 1年以内の確定申告書
- 直近3ヵ月分の給与明細
提出可能なものは、大体こんな感じのようだ。
「所得証明は絶対に必要」というわけではないとのことだが、ないと審査に通らない可能性が高くなってしまう。それに社会人が申し込みをするのに、所得を証明できないというのはちと恥ずかしい。
正社員でもアルバイトでも自営業でも何だろうが、収入を証明する書面は必ず保存しておこう。
おおよそ必要となる契約料金
東京都内の賃貸物件で家賃70,000円とした場合
※保険等はおおよその金額
- 家賃1ヶ月分 70,000円
- 共益費1ヶ月分 3,000円
- 敷金(家賃1ヶ月分) 70,000円
- 礼金(家賃1ヶ月分) 70,000円
- 保証会社利用(保証人必須の場合はなし) 40,000円
- 損害保険加入 15,000円
- その他雑費(鍵交換、何とかプランなど) 30,000円
- 仲介手数料 70,000円
合計 368,000円!
礼金は物件によってない場合もあるし、「何とかプラン」なども入る必要が必ずしもあるわけではない。が、これらの謎システムはこれから先も続くと思われるので、費用は多目に用意しておくのがベター。
引越しは1万円札が羽をつけて飛んでいく一大イベント。
Google Keepでチェックリストを作成
パソコンとスマホの両方で確認でき、すぐに同期してくれるのが便利。
私の場合は、
- 旧居ですること
- 新居ですること
- 処分するもの
- 購入するもの
と、4つのリストに分けてやるべきことを管理して、全て忘れることなくスムーズに処理できた。
もちろん自分好みのToDoツールを使えばOK。
インターネット回線の申し込みは物件契約後すぐに
諸々の手配を進めていたときに、インターネット開通の申し込みをプロバイダにしなければと気づいて電話した。
数日後、開通日を知らせる電話を受けたのだが、何と入居日から6日後になることが判明し、思わず「ハァ!? ありえねー!!」と電話口でデカい声を出してしまった。
「インターネット回線がないのは死活問題なんですよ。何とかしてください」
「そう言われましても~…」
「わかりました、仲介会社に確認します。一旦切りますね」
引越し前の家賃支払いが既に発生していることを踏まえ、担当者さんにかなり強い口調でクレームを入れた。
物件を契約する際、インターネットについて質問したとき「申し込んでから1週間後にはネットが使える」と回答があった。
それなのに、2周間前に申し込んだら、3週間後から使えるようになるってどういうこと…。
担当者さんは平謝りだったが、謝ってもらっても時間は戻らないし私の収入は増えない。
私は会社員ではないので、毎月決まった日にちに給料が振り込まれることはないのよ…。
私と同様にインターネット回線が必須の方は、物件契約後間髪入れずにプロバイダへ連絡すべし。
仲介会社も管理会社も、ネットについては悲しいほど把握していない。
「住めば都」は嘘
まだ引越して間もないのだが、実はもう既に引越したいと考えている。
杉並区に引越してきたのだが、空気や雰囲気が自分に合わない。
どうやら大田区の空気が自分には合っていたようだ。
しかしどちらにも一長一短があるし、その他の東京都内へ移動しても同じようなことを言っているのかもしれない。
ただ、肌に合わないものは合わないのだから仕方がない。
「住めば都」という言葉は、不満を落ち着かせる美辞麗句に過ぎないのだとよくわかった。
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